フォトウェディングという選択も

「結婚=結婚式と披露宴」というイメージは、今や過去のものになりつつあります。
最近では、フォトウェディングを選ぶカップルが急増しています。
その背景には、社会の変化や価値観の多様化が大きく影響しています。
今回は、最新のデータをもとに、なぜフォトウェディングが人気なのかをご紹介します。
フォトウェディングとは?
フォトウェディングとは、結婚式や披露宴を行わずに、ウエディングドレスや和装での写真撮影を行うスタイルのこと。
撮影場所や衣装、ロケーションにこだわって、思い出に残る1日を写真に収めるというカップルが増えています。
フォトウェディング人気のデータ
以下は、実際にフォトウェディングを選ぶカップルがどれほど増えているかを示すデータです。
✅ フォトウェディング実施率(過去3年)
年度 | フォトウェディング実施率 |
---|---|
2021年度 | 74.5% |
2022年度 | 74.8% |
2023年度 | 70.6% |
※出典:ウエディングパーク調査
特に注目すべきは、「ナシ婚(挙式・披露宴を行わない)」層のうち、約6割がフォトウェディングを選んでいるという点です。
なぜフォトウェディングが選ばれるのか?
理由はさまざまですが、主に以下のような傾向が見られます。
1. 経済的な理由
結婚式の平均費用は300万円前後。一方で、フォトウェディングは平均26万円程度で実施できるため、コストを抑えたい層から支持を集めています。
2. 写真だけで充分という価値観
「形式にこだわらず、写真として思い出を残せればいい」という価値観が、特に20〜30代を中心に浸透しています。
3. コロナ禍の影響
コロナ禍において、パンデミックによって、大規模な集まりを避ける傾向が続いたことで、簡素かつ確実に思い出を残せる手段として選ばれました。
4. 海外からの需要
東京・京都などでは、訪日外国人によるフォトウェディングも急増。観光と記念撮影を組み合わせる新しいニーズにも対応しています。
実際、結婚式を挙げるカップルは減っている
調査会社によると、
挙式と披露宴を行うカップルの割合は、現在5〜6割程度にとどまっています。
✅ 結婚式の実施率の推移
年度 | 実施した割合(+予定含む) |
---|---|
2021年度 | 約35% |
2022年度 | 約46% |
2023年度 | 約45% |
2024年度(予定含む) | 約58% |
今や結婚式をしないという選択も当たり前の時代。
フォトウェディングは、その“中間地点”として受け入れられています。
フォトウェディングは「自分らしい結婚」の選択肢
ドレス・ヘアメイク・ロケーション…
結婚式のように準備は必要ですが、ふたりだけの空間で自由に演出できるという魅力が大きなポイントです。
- 海外風のロケーション
- ペットと一緒に撮影
- 家族での記念撮影 など
個性を大切にした「自分たちらしい結婚」が叶うのが、フォトウェディングの最大の魅力です。
まとめ
- フォトウェディングを選ぶカップルは年々増加
- ナシ婚層の約6割がフォトウェディングを実施
- 挙式・披露宴を行うカップルは全体の5〜6割
- 経済的・価値観・社会情勢など、背景は多様
今の時代の“結婚のかたち”として、フォトウェディングは確実に主流になりつつあります。
「派手な式はしなくていい。でも、大切な想い出はちゃんと残したい」
そんなカップルに、フォトウェディングはぴったりの選択肢かもしれません。