ワークライフブレンド~公私ブレンド~
ワーク×ライフについて
最近、ワーク・ライフ・ブレンドについての新聞記事を見かけました。ワーク・ライフ・バランスという言葉はよく耳にしますが、ワーク・ライフ・ブレンドは聞き慣れない言葉でもあり、少し調べてみましたので、皆さんにシェアさせていただきます。
ワーク・ライフ・**という言葉を持ちいるとき、仕事と私生活の関係性を示していますが、実は下記の大きく分けて4つの型に分類できるようなのです。
ワーク×ライフの4分類
①ワーク・ライフ・スプリット
②ワーク・ライフ・メシー
③ワーク・ライフ・バランス
④ワーク・ライフ・ブレンド
この4つの分類について簡単にまとめてみましたので、皆さんの今の状態がどれにあてはまりそうなのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
ワーク・ライフ・スプリット
「仕事」と「生活」を完全に分離した状態のことを指します。
ここでいう「仕事」とは、体を動かす労役的なもので、強い我慢を強いられることもあり、せめて私生活だけでも充実させたいと、「仕事」と「生活」を完全に分けて生きている状態に陥っています。
家族のため、住宅ローンの支払いのためなど、理由は様々あると思いますが、自分が望まない仕事に就いている勤めビトに多い印象を受けます。
かくいう筆者も長い間、ワーク・ライフ・スプリットの状態に陥っていたと自認しています。
ワーク・ライフ・メシー
「仕事」と「生活」がなし崩し的に混ざり合い、どちらも鈍く重い感じに陥っている状態を言います。
よく言われる「ワーカホリック(仕事中毒症・仕事依存症)」のことです。ワーク・ライフ・メシーは、自分が定めた目的のためではなく、組織の命令のもとに「仕事」をしているいう不健全な状態のため、自分に強い意志がなく、ズルズルと残業をし疲れを引きずって「生活」を送っている状態です。
昭和あるいは平成の始めの会社員にこのような状態に陥っていた方が多かった印象があります。
ワーク・ライフ・バランス
「仕事」と「生活」を区分けし、調和させている状態を指します。自分が大事にしたい軸を持っていて、「仕事」と「生活」それぞれのバランスを取り、日々の生活を充実したものにしています。
「仕事」に求めている軸と、「生活」に求めている軸は異なっているのではないかと考えられます。
ワーク・ライフ・バランスは、現代社会における一般的な勤めビトにとって、基本的で目指すべき状態ではないかと言われています。
ワーク・ライフ・ブレンド
「仕事」も「生活」も区分けなく融和させて楽しんでいる状態を指します。言い換えるとすれば、「公私ブレンド」とも言えるでしょう。
「仕事」と「生活」が相互に活性化しあい、相乗効果をもたらすことができます。
ワーク・ライフ・バランスと同じように、自分が大事にしたい軸を持っていますが、その軸は「仕事」と「生活」を共通のものとして太くて強いものとなっています。
バランスをとる?それとも、ブレンドする?
ここまで、ワーク×ライフの4分類をみてきました。ここまで読んでみて、あなたはどれにあてはまりましたか。4分類の中でも、ワーク・ライフ・スプリットあるいは、ワーク・ライフ・メシーの状態は、あまり健全な状態ではないような印象を受けると思います。それぞれの事情や時期などで一時的にこのような不健全な状態に陥っているとするならば、タイミングをみて、ワーク・ライフ・バランスあるいはワーク・ライフ・ブレンドの状態に変えていき、充実した人生を歩んでみたいところです。
では、ワーク・ライフ・バランスを目指すべきなのか、ワーク・ライフ・ブレンドを目指すべきなのか迷うところですが、組織で働く勤めビトの多くは、基本的にはワーク・ライフ・バランスを目指すことになろうかと思います。育児、介護、資格取得あるいは趣味や娯楽のために「仕事」と「生活」の調和が大切な時期があることと思います。そういう意味では、今の日本においては、ワーク・ライフ・バランスの視点は欠かせないのかもしれません。
一方で、副業や独立開業した個人事業主や経営者に取って、「仕事」と「生活」のバランスをとることがあまり意味のないこととなります。仕事は生活の一部であり、その2つの要素がうまく融合したときに最大限の相乗効果をもたらすものと考えられますので、もはや、2つの要素のバランスをとる必要はないとも考えられます。いずれ、組織から離れ、独立を目指す人たちにとっても、この公私ブレンドへの意識改革は欠かせないことなのかもしれません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、婚活とは違った観点からブログを書いてみましたが、結婚生活と仕事はそれぞれに大きな影響を与える要素となります。
婚活中の皆さんも仕事についていろいろとお悩みのこともあろうかと思います。
弊所の婚活・キャリアアドバイザーは、キャリアコンサルタントの有資格者です。日頃の仕事のこと将来のキャリアデザインについてお悩みであれば、是非、気兼ねなくお声掛けください。
あなたに新たな気づきと新しい一歩を踏み出すきっかけとなれば、弊所もうれしい限りです。
(参考:読売新聞、インターネット記事)